雑誌「チルチンびと」別冊60号掲載 愛知県 ㈲勇建工業
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吹き抜けと土壁で明るく快適になった和室腕の確かな工務店に実家の改修を一任 古い家、新しい家が混在する、愛知県安城市の住宅街。街並みの中で、土佐漆喰と黒い焼き杉の外壁がひときわ重厚な雰囲気を漂わせる家が、今年6月に完成した齋藤邸だ。 齋藤邸は、奥さんの実家である築80年の民家を改修した建物。5年前に、老朽化が気になり、改修を考えた。当時、夫妻は隣家に、ここにはお母さんが住んでいた。家づくりの途中でお母さんは亡くなったため、現在は夫妻が家を引き継ぎ、暮らしている。 改修は、愛知県を拠点とする地域工務店・勇建工業に依頼。全国でも有数の左官職人である加村義信社長がリードする同社は、高度な左官技術を生かし、新築のみならず、古民家の改修にも20年以上取り組んできた実績を持つ。近年では、構造材の耐力データの測定実験なども精力的に行い、古民家改修事業にいっそうの評価を得ている。 「愛知県内の工務店を探す中で、『チルチンびと』を見て、勇建さんを知りました。古いものを生かして……という内容の記事で、私たちの想いと重なりました。勇建さんなら相談にのってもらえそうだと感じ、電話で問い合わせました」と奥さんが振り返る。 齋藤夫妻が伝えた要望は、使えるも124394

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