雑誌「チルチンびと」別冊57号掲載 愛知県 ㈲勇建工業
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加村社長は「通常の移築再生は建っている状態で採寸して改修設計を行いますが、この時はすでにバラしてある状態だったため、小学校の跡地を借り、そこで柱番をもとに仮組をして、寸法を測って図面を引きました」と当時を振り返る。「100坪以上あったものを80坪に減築し、茅葺き屋根はむくり屋根へと変えました。仮組までに半年、その後完成までに2年ほどかかりました。自宅ということもあり、できるだけ工業製品を使わずに、自然素材だけで家をつくることにこだわりました」。 古民家の改修設計・施工はもちろんのこと、曳家も自社で行うなど、同社の古民家再生への取り組みは徹底している。こうした姿勢が評価され、これまでに40軒近い古民家再生を施工してきた。そのうちの1軒が、10年前のこの自宅兼展示場だ。311キッチンからダイニングを見る。1,100×4,000㎜のテーブルは加村社長の自作。 22階玄関の近くに設けた洗面室。 3寝室として使っている和室。4ダイニングに隣接するリビング。5勇建工業が開発した漆喰かまど。固形燃料ひとつで1合のごはんが炊ける優れもの。345勇建工業チルチンびと 古民家の会

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