雑誌「チルチンびと」98号掲載 愛知県 ㈲勇建工業
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所在地:愛知県名古屋市家族構成:夫婦 竣工:2018年2月 (工期2017年5月~2018年2月) 設計・施工:㈲勇建工業  (設計担当:加村義信、施工担当:増田和真) ☎052-703-4345 構造形式:木造軸組工法 主な外部仕上げ: 屋根=三州平瓦葺き  軒天井=杉板厚15化粧垂木  外壁=焼き杉、ガルバリウム鋼板主な内部仕上げ: 天井=杉板厚12、漆喰塗り  壁=土壁、漆喰塗り  床=松無垢板厚15張り、 杉無垢板厚15張り、洗い出し取材・文=宮下恵里子103かった土佐漆喰の仕上がりは、新しくも使い込んだような印象をもたらし、キッチンの石のタイルや迫力のある古材の梁と調和して、独自の世界観を醸し出している。その空間に合わせて古建具も、「実家にあったものから取り寄せたものまで、いろいろと使ってもらえてうれしい」と奥さんはお気に入りの様子。玄関ダイニングリビング 竣工は今年の2月。冬真っ最中に引っ越したのだが、ご主人は「この土壁をゆっくりと自然に乾燥させたいと思って、薪ストーブを使わなかったんです」と述懐する。奥さんは「寒かった」とそのこだわりに苦笑しつつ、「その分だけ今年は本当にストーブが楽しみ」と実感を込めて言う。 夫妻は無垢材に自然素材のワックスをかけるなど、素材との付き合いを積極的に楽しみ、「この家は育てがいのある家」と語る。新居には梁構造のほかに、両親から引き継いだ庭も残っている。これから自分で手入れができればいいな、と意気込むご主人。アクティブに過ごす夫妻には、自然とともに暮らす充実感も漂っていた。N56781広めの土間に炎を見るための椅子が置かれている。 2手慣れた様子で薪をくべるご主人。 3M邸の外観。 4ぎっしりと詰まった薪。 5ダイニング空間に丸太の梁が美しく架かる。キッチンは収納が充実。奥さんは飾り棚のセレクトも楽しんでいる。 6和室。切り抜かれた丸窓から美しい紅葉が見える。 7玄関にはロードバイクやサーフボードが。 8引き込みの鴨居上には、さりげなくお気に入りの絵が飾られている。土間キッチン寝室和室ポーチクローゼットホールロフト

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