雑誌「チルチンびと」91号掲載 愛知県 ㈲勇建工業
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140上/2階の子ども室。中央で仕切ると2室になる。 右/家事室。納戸にする予定だったが、天窓を設けたら明るく居心地のいい空間に。奥さんはここで趣味の洋裁をする。 下/前列はHさん夫妻、後列は右から加村さん、スタッフの阿部葉子さん、増田和真さん。「細かい注文も聞いていただけた」と夫妻。 もともと奥さんは軽いアレルギー体質で、空気がいいかどうかは切実な問題だった。むろんご主人にも異存はなく、同社とタッグを組むことに。夫妻が真っ先にリクエストしたのは、明るく開放感のある住まい。次いで、近所に住むご主人の両親といずれ同居する可能性もあるため二世帯で暮らしやすいつくりに、とも伝えたそうだ。代表の加村義信さんは二人の思いに耳を傾けながらプロとして提案もした。やりとりを重ねた末、でき上がったプランは満足のいくものだったと二人は振り返る。家が完成した2カ月後に明るくオープンなことに加え 二世帯の生活も視野に入れて Hさん一家の新居は、愛知県西部・あま市の閑静な住宅街に建つ。家づくりに着手したのは2年前。当初はハウスメーカーに頼む案もあったが、たまたま奥さんが本屋で手にした『チルチンびと』に勇建工業の住宅が載っていた。同社の展示場に行ったところ、一目で気に入ったと奥さんが話す。「土壁の家は空気感がまったく違いました。こちらには左官の職人さんがいて、土の調合も自社ですると聞いたのが決め手です」。畳コーナーよりダイニング方向を見る。梁が壁にすっきり納まっているのは左官の技による。右奥がキッチン、左の障子の先は和室。

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