雑誌「チルチンびと」別冊57号掲載 愛知県 ㈲小林住建
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ルセットやアンティークの照明を新たに買い揃えたダイニングは、奥さんと娘さんのお気に入りの場所。「今までは畳敷きだったので、床に正座して飯台で食事していたんです。椅子の生活は楽ですね」(娘さん)。また、床に断熱材を入れ、窓とサッシを交換したことで、「隙間風だらけで外に住んでいるような感じ」だったという家の中が「暖かく、静か」になり、とても過ごしやすいのだと話す。 「新築には新築のよさがあると思うけれど、やっぱり味があっていいんです」と奥さんが声を弾ませる。娘さんも、改修を迷っている人がいたらぜひすすめたいと頷いた。「この雰囲気は新築には出ないです。改修で入れた新材には、あえて古色塗装をしなかったので、古いものが時を経ていい風合いになったように、経年変化を楽しみながら暮らしていって欲しいですね」(小林社長)。チルチンびと 古民家の会46所在地:愛知県蒲郡市家族構成:3人 延床面積:231.38㎡竣工:2019年2月(工期2018年8月~2019年1月)設計・施工:小林住建 ☎0533-59-8085構造形式:木造軸組構法分類:現地再生再生の場合/築年数130年主な外部仕上げ: 屋根=三州瓦 軒天井=杉 外壁=杉の鎧張り、土佐漆喰主な内部仕上げ: 天井=杉の踏板天井 壁=漆喰 床=杉、檜右/玄関。室内から屋外方向を見る。 左/屋外から室内に上がる。敷台は見事なケヤキの一枚板。小林住建2階1階N

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