雑誌「チルチンびと」別冊57号掲載 愛知県 ㈲小林住建
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大きな梁が湛える深い陰影。小粋なデザインの古建具。古いものの味わいが、情緒をかきたてる。 大場邸には、奥さんとお子さん二人が暮らしている。亡くなったご主人の親が、50年ほど前にちょっとしたリフォームをして以来、ほとんど手を入れることなく住み続けていた。建物のあちこちに長年の傷みが現れ、今回の大改修に至ったのだという。 3人住まいにはずいぶん広い家だ。小さな家に建て替えようとも考えたが、お子さん二人が古民家改修物件の完成見学会へ足を運んだことをきっかけに、改修を選択した。「うちとよく似た民家で、ぐっとイメージが湧きました」と娘さん。「息子も、味があってよかったって。それ右上/大黒柱(手前)と地松の梁が印象的な2階居室。 左上/2階廊下。左手はしまわれていた古建具。 下右/モダンなデザインの障子窓も既存のもの。 下左/既存を生かした木組の架構。「とても頑丈にできていて、昔の職人の腕と心意気を感じました」と小林社長。42

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