雑誌「チルチンびと」90号掲載 愛知県 ㈲小林住建
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228帯住宅で自由な家づくりができると思いました」と奥さん。それに対して小林社長は「住まいの強度確保を第一に考えたうえで、可能なかぎり二世帯の建主さんのご要望にお応えしています」と説明する。 理由の三つ目は、丈夫な構造。建築関係の仕事に携わるご主人は、「見た目がいいだけで工務店を決められない」と当初は慎重だったが、同社の構造見学会に参加して「これなら」と納得したそうだ。それについては、この日不在だったご主人に代わって小林社長がこんな話をする。「机上の計算で強度を保証できても、現場でそれが守られるかどうかはまた別。弊社は社員大工なので、常に情報交換をし、施工精度の厳守を徹底しています。建築に詳しいご主人はそこも見てくださったようです」。家族が一緒にいられる暮らし 家づくりの打ち合わせは、設計担当の小林社長がお宅を訪ね、気軽に話せる環境で進めていったそうだ。奥さんが望んだのは、「リビングの中にキッチンがある家」。夫婦の話から子育てを最優先したい、家族の時間を大切にしたいとの思いも強く伝わってきたので、小林社長はLDKをキッチン中心のワンルームにし、LDKのどこにいても子ども部屋や和室(寝室)が視野に入る洗面台まわりも見せる収納。取っ手は奥さんが探してきた。階段を上がったところにある手洗いスぺースはレトロな雰囲気に。収納の工夫いろいろ。 右/野菜などの食材はカゴで「見せる収納」。漆喰壁ではふだん使いの袋物がアクセントに。 上/ものをただ置くのでなく、雑貨量販店のグッズなどをうまく組み合わせて飾るのが奥さん流。リビングと玄関の間の引戸には昔風の波ガラスを使用。奥さんのリクエストだ。

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