雑誌「チルチンびと」別冊41号掲載 愛知県 ㈱kisetsu
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上/リビングの向こうは和室。間仕切りがないので空間が広く感じられる。 右/外と内の繋がりも意識した窓は高度な施工テクニックの賜物。シンプルさの極限を追求するKISETSUならではの技。パントリーには梅酒ビンがズラリ。毎年、二人の娘さんのお誕生日に漬け込み、二人が20歳になったら一緒に飲むそうだ。している工務店だ。といってもデザインと住み心地の両立、住まい手の要望最優先は大前提。そのため事前にお施主さんへの綿密なヒアリングが欠かせない。 羽田野社長は、設計を一任している連合設計社市谷建築事務所の越野俊さんとともに森さんのお宅を何度か訪ね、新居への要望などについてヒアリングを重ねた。その暮らしぶりから夫婦の趣味や好みもチェック。そして約1カ月かけて越野さんと設計プランを練りに練った。 奥さんの要望で平屋にし、夫婦が気に入ったKISETSUギャラリーと同様の箱型デスクを造り付けて、小さなスペースをスタディコーナーとして利用。正面の白い引戸を開ければ本がたっぷり収納できる。白と茶系でまとめたリビングとキッチン。ご主人のツルの一声から生まれた石の壁も、夫婦の好きな北欧の家具と似合うように茶系の石でまとめた。料理好きな奥さんが存分に腕を振るえ、もてなしもしやすいようにと設計されたキッチン。89

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