雑誌「チルチンびと」別冊49号掲載 愛知県 ㈲亀津建築
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のプランを提案。新たに描かれた図面を見ると、LDKを中心に空間がスキップフロアでゆるやかにつながっている。このつくりにあまりなじみはないが、普通の2階建てより楽しそう! と、二人はすぐゴーサインを出したという。約6カ月の施工期間を経て、2014年11月に新居が完成した。視線が自在に伸びて 広がりが感じられる なかに入ると、玄関ホールの先に収納と水まわりが並ぶ。階段をトントンと上ってLDKへ。主寝室と子ども室はその上に配している。各室で少しずつ段差があるものの、どこにも仕切りがないので視線が上へも下へも伸び、大きく感じられる。「スキップフロアは施工に少し手間はかかる半面、床の高さの違う空間をつくることで実際以上の広がりが生まれるのが利点です」と、現場監督の亀津薫さんは指摘する。 家族がともに過ごすのは、LDK。このお宅では天井が斜めに上がり、吹き抜けを介して上階と一体感がある。これは、「高い天井を」というご主人の願いに応えたものだ。また、LDKの床が地面より1メートル近く高いこともポイントといっていい。南側のバルコニー越しにたっぷり日差しが入るうえ、道路を挟んだ反対側の公園をやや見下ろす感じになるため木々の緑が視界78

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