雑誌「チルチンびと」別冊45号掲載 ㈱エコ建築考房
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右/南の正面には玄関と前庭 がある。その前はカーポー ト。庭に洗濯物を干すことも 多く、外から家の中が意外に 見えにくい。 左/デッキは 畳の間と同じ高さ。内と外が つながって、広々。 テーブル席と目線の高さが合うよう配慮して床から20㎝ほど上げた畳の間。障子はDK、畳の間、それぞれに合う縦格子の間隔にデザイン。 木の香と 〝こだわり.にひかれて  K邸のリビングは南に面した畳の 間。奥さんが「以前のアパートではゴ ロゴロと横になれるスペースがなかっ たので、新居のリビングは体を伸ばせ る畳にしたかった」と話せば、ご主人 が「リビングにソファを置きたくない というのも理由です。狭くなって子ど もたちの遊ぶスペースが減ってしまう し、掃除も大変ですから」とやさしく 頷く。  そのリビングでは 11歳の長男、日向君が漫画を読むのに熱中し、傍らで6カ月の次男、颯 太君が寝息を立てていた。颯太君がむずかると、ダイニング テーブルで話していた夫婦がすかさず あやしたり、ひょいと立って行って抱 き上げたり。一連の動作が遠まわりせ ずスムーズにできていて、子どもの世 話をしやすい間取りであることがわか る。  K邸を手がけたのは一宮市内の㈱エ コ建築考房。住まい手が安心して健康 的に暮らせる家づくりに邁進する工務 店だ。「木をふんだんに使った家」を 望んだ夫婦は、『チルチンびと別冊・ 東海版』で同社の事例を気に入ってシ ョールームを訪問。現在、同社の1階 にあるショールームは当時2階にあ り、ご主人は「2階に上がった途端、

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