雑誌「チルチンびと」99号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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661ても活用できないからと、平屋にしている。玄関へのアプローチにはスロープを設置、通路幅も確保し、車椅子でも生活できるバリアフリーの設計とした。 さらに、親も子も住んで楽しい家に、という子の思いが形になっている。南側には大きな開口部を設けた。ロールスクリーンは天井へと巻き上げてすっきりと収納でき、家族室からウッドデッキ、庭へと続く開放感の高い空間が生まれる。そして親が友だちを呼べるよう、同社の紹介した家具職人に相談し、ソファに合うテーブルを特注した。暮らしを楽しむため家づくりは終わらない 住み始めてわかったこともある。ある日、親がキッチンで調理中に油がはねて床に飛び、踏んで滑ってしまった。相談を受けて、同社はコンロ横に縦型の短い手すりを取り付けた。親は安心できると喜んでいる。ほかにも同社ではさまざまな要望に、ていねいに対応している。 子は相談を重ね、親に新しい家での暮らしを楽しんでほしいと願う。「最初からパーフェクトな家はないと思います。家づくりに終わりはありませんね」。所在地:愛知県名古屋市 敷地面積:241.78㎡ 延床面積:91.92㎡竣工:2017年8月(工期2017年3月~8月) 設計・施工:㈱エコ建築考房 ☎0586-28-3755 (設計担当:五香祐輔、現場監督:武藤邦弘、 大工棟梁:松尾和弘〈松尾建築〉)構造形式:木造在来工法 主な外部仕上げ:  屋根=ガルバリウム鋼板  軒天井=化粧野地板 外壁=コットンウォール主な内部仕上げ:  天井=杉羽目板 壁=漆喰 床=杉うづくりフローリング厚38N寝室駐車場和室家族室ホールクロークキッチン玄関洗面脱衣室ウッドデッキ愛知県エコ建築考房5棚の奥がキッチン。家族室からもよく見える。 6キッチンの流しとコンロを2列にし、流しが家族室と向かい合う。コンロの横には、入居後に縦の短い手すりを追加した。7洗面脱衣室にはアイロンがけのできるカウンターも設けている(写真右側)。壁面には扉付きの棚があり、収納スペースも豊富だ。 8階段とスロープの両方からアクセスできる玄関。地面を削って道路との高低差をなくした。857【情報はこちら】 ㈱エコ建築考房 〒491-0079 愛知県一宮市九品町4-22  ☎0586-28-3755 http://www.ecoken.co.jp/ 資料請求ご希望の方は160ページを参照取材・文=青木 遥

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