雑誌「チルチンびと」99号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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上がらせる加工をしたうづくりの床には冷たさがなく、滑りにくいのも魅力だった。 設計した同社の五ご香こう祐ゆう輔すけさんは、この家で「第7回チルチンびと住宅建築賞・若手建築家部門佳作」を受賞(125ページ)。親にできるだけ自力で生活してほしいという子の思いを受け、寝室とトイレ、風呂を近づけて、手すり伝いに移動できるシンプルな動線を決めた。2階を設け60動したこともある。50代の子は将来の同居も考え、親が暮らしやすく自分が介護しやすい家への建て替えを決意した。 木の家は「なんとなく親の体によさそう」と思った子は、2回の見学会を決め手にエコ建築考房を選んだ。「2軒とも木のいい香りがして。それにひかれました」と話す。また、足にしびれのある親は素足で歩く。同社が手がける家の、木目を浮きできるだけ自力で生活していくためのバリアフリーの設計1ロールスクリーンは断熱性に優れている。 2玄関。 3親の寝室は家族室に隣接し、戸を開けておけば他の部屋から様子を感じられる。 4手刻みによる尻ばさみ継ぎが見える梁。1324

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