雑誌「チルチンびと」64号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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2ページ 秋晴れの週末。喜多邸には友人が集まり、昼食の準備中だ。てきぱきと動く夫妻とともに、友人たちも勝手知ったる様子でキッチンに立つ。  この日のメインは、家族室のクッキングストーブでつくる料理。天板のタジン鍋でパエリアがふつふつと音を立て、下部のオーブンでは、豚肉のブルーベリー焼きが甘い香りを漂わせている。 「どうすれば思いどおりの温度になるか考えたり、なかなかうまくいかないところもおもしろいんですよ」と、火の様子をのぞきながら話す奥さまの絢子さん。ご主人の茂樹さんも、「火を熾すところから始まるから、食べるまでの過程も楽しい」と続ける。今春に竣工し、火を入れるのは数回目だと聞いていたが、すっかりその魅力にはまっているようだ。 人が集まる家族室  結婚を機に家づくりを始めた喜多さん夫妻。独身時代からバーベキューやホームパーティが好きだったため、設計者の田中敏溥さんに「友人が集って憩える家に」と願いを伝えた。  宴の中心となるのは、キッチンとひと続きの、のびやかな家族室。中

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