雑誌「チルチンびと」101号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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エコ建築考房123901和室からキッチン、ダイニング、リビングを見る。無垢材の床は経年で味のある色合いに。エコ建築考房のモデルルームで床の肌触りのよさや木の香りを気に入ったという。2ダイニングの腰窓は、サッシを隠すことで庭の景色が絵のように見える。 3キッチンから見える庭の眺めは奥さんの息抜きに。キッチンガーデンを見ながら調理しているほうが、気分よく過ごせるという奥さん。どんどん増えたらいいなと思っています」と大屋さん。主庭は、前述の花屋の紹介で知り合った庭師の平山郁夫さんの提案で、手に触れて体験することで子どもたちが成長できるやさしい庭をイメージしたという。 平山さんは夫妻と打ち合わせを重ね、モミジやコナラ、アオダモといった複数の雑木を混植して一つの木に見立て、それをバランスよく庭に配置するプランにした。「木が共存しながら育って、森をつくるイメージで。これからさらに追加の植栽を考えています」と平山さん。キッチンから見えるキッチンガーデンでは、ハーブなども収穫できる。ウッドデッキから行き来できる庭の手入れは、ご主人が担当。「日差しが強いので、日陰になる緑のトンネルをつくりたい」と張り切る。 「四季を感じられて、子どもが土や虫、自然に触れることで体験的に生命の大切さをちゃんと理解してほしい」と奥さん。夏前に実をつけるジューンベリーなど、本田邸の庭に植えられている植物は季節ごとに表情を変えるものも多い。木々のざわめきや育つ様子を見ながら暮らす、快適な住まい。そこですくすくと育っていく子どもたちの成長を夫妻は楽しんでいる。

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