雑誌「チルチンびと」101号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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 ウッドデッキから庭へと、駆けまわる子どもたちのはしゃぐ声が響く。6歳と3歳の子どもたちは、浮う造づくりの無垢の床を裸足で飛び跳ねて遊んだり、時折キッチンにいるお母さんの様子をのぞいたりと元気いっぱいだ。 この家で暮らす前は、賃貸アパートで生活していたという本田さん夫妻は、近隣への子どもの騒音を心配して、次女が生まれるタイミングで一軒家を考え始めた。ちょうどその頃、エコ建築考房が毎月1回開催している「木暮らし市場」に、奥さんの好きなラトリエシュシュ(花屋)が出店しており、それを目当てに訪れたのが、同社を知るきっかけだったという。長女が食物アレルギーやぜんそくを持っていたこともあり、同社が、無垢材を中心に健康リスクの低い建材を使っていることが決め手となった。 設計への要望はいくつかあったが、夫妻は庭を感じられる間取りを強く希望した。設計担当の鈴木雅文さんは「キッチン、食卓、居間、それぞれの場所から見える庭の景色と、屋内が心地よくつながる。そのコンセプトを大切に、窓からの眺めを意識しました」と話す。本田さん夫妻は、この家の現場監督を務めた大屋良晴さんとプライベートでも親交を深め、ちょっとした修繕の相談も気軽にできる間柄になったそうだ。「お客さんとのつながりが、89345

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