雑誌「チルチンびと」100号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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31ャーの鈴木雅文さんはいう。 一般的に住宅で使用される構造材は、構造計算がしやすい合板が多いが、同社は時間をかけて構造実験を重ね、無垢材の強度を裏付けた。そうした自然素材へのこだわりの中で、岐阜・東白川村の東濃ひのきを使った構造材でのFSC(本誌38〜41ページ)プロジェクト認証を取得。「『春日井の家』はFSC認証材を構造材に使用する、民間で日本初のモデルハウス。仕上げ面の中の見えない部分にも自然素材を使っています。木の香りやぬくもりを体感してほしい」と社長の喜多茂樹さんは、家づくりへの熱意を話す。 柱や土台には中低温乾燥した東濃ひのき、梁には天然乾燥の長良杉を使うなど国産材にこだわり、さらには建築家が考える心地よい生活空間を実践した「春日井の家」。ここには「住み心地アドバイザー」という女性スタッフがいて、モデルハウスだけでなく、そこで暮らす住み心地をていねいに伝えてくれる。この大屋根の下で、住まい手の具体的な暮らしのイメージを設計士に相談できる体制も整っている。「建てたあとが本当のお付き合い」を掲げる同社は、住まい手の健康を考えた家づくりを実現するために、労力を惜しまない。そこには建主に対して真摯に寄り添いたいという強い思いがある。リビングを通り、それぞれの部屋へ家族の顔が見える生活動線5階段も手すりも無垢材で、肌触りもよい。 6窓からリビング、キッチンを見る。 7階段下にパソコンなどを置ける机も。8リビングには、シンプルな薪ストーブ「ライスQ-TEE」を設置。5678

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