雑誌「チルチンびと」100号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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ナゴヤハウジングセンター春日井会場内にモデルハウスを開設した。 東名高速道路春日井ICから車で約10分の会場にある、ひときわ大きな屋根が印象的な「春日井の家」。建築家の田中敏溥さんは、北側が大通りに面した南向きの敷地を見て、大屋根のイメージが浮かんだという。居住空間は「大らかさ、自由さを感じられる家」をテーマに設計した。 田中さんは夫婦二人と子ども二人の4人家族の住まいを想定し、動線を単純化したプランを立てた。玄関から家の中央にあるキッチンとダイニングの機能を兼ね備えたリビングへ。家族が必ずリビングを通り2階へと上るように階段も配置し、生活に連続性をもたせた。そして、約38・5坪のこの家で家族の日常と、人が集まる非日常性に応えることを考えたという。南側に面した場所に庭を設け、居住部分には、水まわりや十分な収納、物干し場、書斎、来客を気持ちよく迎えられる客間をつくった。「家の大きさだけではない、空間のつくり方で人間の心を豊かにするということを意識してきた。特殊性(土地の条件や地域の気候など)を軸に、建主の個別性に応えながら、そこに普遍性をもたせるように設計している」と話す田中さん。モデルハウスではオフィス部分として使っている約8・75坪の45129素材に妥協しない、木の香りを感じる安らぎの空間

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