雑誌「チルチンびと」別冊47号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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子どもの健康第一に    自然素材で家づくり 庭の植栽などに使う植木の栽培が盛んな愛知県稲沢市。田中邸の南側と北側にも植木畑があり、枝々に青葉が繁って林をなしている。その林を一望できる庭のウッドデッキで、奏そ楽らくんが「今見つけたんだ」と小さな亀を見せてくれた。「どこから来たの?」と尋ねる碧あお馬ばくんに、ご主人も「どこから来たんだろうね」と亀を覗き込む。奥さんが「この辺はいろいろな生き物が来ますよ。キジも訪れるし虫も多くて、この子たちや友だちには絶好の遊び場です」と笑った。田中邸は入居して1年弱。戸建てを持とうと決めていた夫婦だが、ご主人の転勤が続き、なかなかチャンスが来なかったという。けれどご主人は「子どもたちに親しい友だちができる頃にはいつも引っ越し。その繰り返しではかわいそうだから」と、思いきって転勤のない勤め先に転職。そして、のどかな環境にある奥さんの実家の所有地で、居を構えることにしたのである。エコ建築考房は『チルチンびと』の誌面で知ったそうだ。無垢材と自然素材の使用、環境を生かした設計施工、誠実な対応を旨とする同社には、すぐに興味をもったという。「子どもたちも私も花粉症で、上の子は咳をするよ写真=牛尾幹太 文=石川祐子清々しい木立の景色も我が家の一部。鳥のさえずりは、そよ風がキッチンまで運んでくれる。自然味豊かな環境との一体感を味わえる田中邸では、子どもたちが家の内も外も遊び場にして元気いっぱい、駆ける、駆ける。うづくりの床が気持ちいい鬼ごっこ、楽しい!《事例》田中邸エコ建築考房愛知県稲沢市前庭にはハナミズキ。芝生の庭にはトキワマンサク。86

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