雑誌「チルチンびと」別冊57号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
7/8

願いを叶える、明るくて開放的な空間が誕生した。十分な広さを確保しているため、お孫さんたちが遊びに来た時も、ゆったりと食事を楽しめるようになったことも大きな変化だろう。   改修によって日常を彩る趣味のスペースと、居心地のよい生活空間を実現したN邸。「お母さんに快適に暮らしてほしい」という娘さんの想いがかたちになった住まいで、お母さんはこれからも生き生きとした日々を過ごしていかれるに違いない。 一方、お母さんの念願だったギャラリーは、訪れる人が気軽に立ち寄れる玄関脇に。靴を脱がずに作品を鑑賞できるように玄関と同じ土間仕上げとした。さらに、「友だちとおしゃべりもできる場所にしたい」というお母さんの要望に応えて、作品の展示スペースとベンチを兼ねた段違いの棚を設置。ベンチに腰掛けてお茶を飲みながら、お友だちとの会話に花を咲かせているそうだ。お母さんが1日のうち長い時間を過ごすダイニング・キッチンには、心地よく過ごすための工夫が満載だ。屋根の形状を生かした高い天井には、太く力強い梁が架かり、トップライトや障子越しに光が差し込む。「今までのダイニングキッチンは暗かったので、明るいところで食事をしたい」というお母さんの121リビングとダイニングの間にあるのは、既存の壁を生かした耐震壁。 2リビングとダイニングは動線に配慮し、2方向から出入りできるように。 3浴室はエコ建築考房の仕様を踏襲。4洗面室は造作やタイルなどにこだわり、おしゃれで快適な空間に仕上げた。5落ち着いた雰囲気のトイレ。壁には漆喰を塗り、カウンターには無垢材を使用。6南側の外観。写真右手が改修した部分。 62

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る