雑誌「チルチンびと」別冊57号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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 江口さんは「N邸は一人暮らしには十分過ぎる広さなので、全面改修するのはもったいない」と、家の西側の和室などは必要な修繕にとどめ、東側をお母さんの生活空間として大胆につくり変えてはどうかと提案。多数のリフォームや改修を手がけてきた江口さんの提案に、お母さんも賛成したという。江口さんはお母さんに代わって改修の指揮を執ることになった娘さんと相談を重ね、お母さんにとって快適で生活しやすい住まいになるように間取りや細部の内装まで検討。採光しやすい南側にダイニング・キッチンを配置し、その隣にリビング、そして浴室、洗面室、トイレを一直線に並べて、スムーズに行き来できるように工夫した。 との佇まいを生かすように心がけています」(江口さん)。改修にあたってお母さんが希望したのは、楽に行き来ができる水まわりと、明るいダイニング・キッチン、そして趣味で制作している木目込人形を飾ることができるギャラリーを新設することだった。               1キッチンは娘さんやお孫さんと一緒に料理することもできる広さ。 2・5食器棚の上の丸い開口部には、ステンドグラスデザイナーの娘さんの作品が。 3コンロ脇のタイル壁が空間のアクセントに。 4横長の開口部が庭の緑を切り取る。6トイレの扉にもステンドグラスをはめ込んで、オリジナリティある仕上がりに。チルチンびと 古民家の会61456エコ建築考房

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