雑誌「チルチンびと」別冊57号掲載 愛知県 ㈱エコ建築考房
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て不便を解消できれば、と考えていたNさんだったが、愛知県の地域工務店・エコ建築考房がリフォームを手がけた家の内覧会に参加。無垢材と漆喰を使った明るく居心地のいいLDKを体感し、「木に囲まれて暮らしたい」と、本格的な改修に踏み切ることを決めた。  「格子が印象的な外観など趣のある佇まいはそのまま残しつつ、改修することで水まわりの使いづらさなどは解消できればと思いました」とN邸の設計を担当した同社リフォーム部門の江口勝憲さん。年間数棟のリフォームや改修を行っているエコ建築考房では「できるだけ既存の梁を使うなど、もとも60愛知県一宮市に建つN邸。焼き杉張りの外観は、古くから機織り業で栄えた地域の佇まいを受け継ぎ、周囲に溶け込みながらも堂々とした風格を醸し出す。  100年もの間、大切に住み継がれてきたN邸。しかし息子さんと娘さんが独立した後、お父さんが亡くなり、一人暮らしをしていたお母さんにとって、老朽化した設備や、居室(主屋)と水まわりが離れた間取り、昔ながらの薄暗くて寒い土間の台所などに、不便を感じることも多くなっていたという。                当初は、老朽化した箇所の修繕をし123

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