雑誌「チルチンびと」別冊52号掲載 愛知県 エコ建築考房
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66いい家をつくる工務店の事例は何かなど、将来の家とそこでの暮らしへの思いを私たちにお話しください。その声に耳を傾ける中で、お客さまと私たちの家に対する思いが共鳴し、プランが生まれるのです」と話す。子どもと一緒に味わいを深める住まい こうして始まった、エコ建築考房との家づくり。ちょうどその頃、夫妻にお子さんが生まれることがわかったという。奥さんは「無垢の国産材や自然素材を使った家は、生まれてくる子どもにもいいだろうなと思いました」と笑顔で話す。一方ご主人は「将来のことを考えて、私たちが50歳、60歳になっても似合う、落ち着いた雰囲気の家にしてくださいとお願いしました」と振り返る。 こうした夫妻の思いを受けて五香さんが提案したのが、広い敷地を生かして、1階に生活空間を集約したおおらかな間取り。大屋根によるゆるやかな傾斜のある天井が2階へと続き、包み込まれるような一体感がもたらされている。「1階と2階を吹き抜けでつなげることで、どこにいても家族の気配が感じられ1キッチンカウンターは栗の一枚板。椅子はエコ建築考房オリジナルデザインで、土屋木工にオーダーしているもの。 2陶器の作家につくってもらったランプシェード。3ランチには手づくりのサンドイッチに、庭でとれたトマトを添えて。 4Sさん一家と、後列左からエコ建築考房の五香祐輔さん、武藤邦弘さん、堀江省吾さん。 5キッチン背面のカップボードはエコ建築考房の建具職人がつくった。奥の引戸の向こうにはパントリーがある。 62階の子ども部屋。いずれは2部屋に間仕切ることも可能。 7高窓の障子は、通気のために開閉できるようになっている。 8吹き抜けに面した2階のホールにはカウンターを設けた。 9坪庭を眺められる浴室。 10洗面ボウルは美濃焼。3214

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