エコ建築考房「健やかに暮らす」住まいの家
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053 エコ建築考房の新ロゴマークを制作したのは切り絵作家・辻恵子さん。NHKの連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のオープニング画像を手がけた旬のクリエーターだ。 ロゴは緑色の家の中に、人物と動物、植物が配されている。色やモチーフは、エコ建築考房がつくる住宅のイメージを踏まえ、「Webチルチンびと広場」を運営する万年園子さん(m︲ido社)と話し合いながら決めていった。 辻さんは切り絵制作では下描きをせず、「手が動くに任せて」はさみで紙を切り抜く。同社のロゴは「パッと切った瞬間、すごくいいものができた、と感じました」。 シンプルで、温かな雰囲気が伝わるロゴ。辻さんは「感情表現を抑えてあるのが私の作品。このロゴも、見る人が絵と対話することで、温かな暮らしの想像を膨らましてくれたらいいと思います」。 住む人に安心と健やかな暮らしを届けたい。エコ建築考房が使っている自然素材のよさを、気軽に体感してみてほしい。そんな思いから、近畿大学医学部、東京学芸大学教育学部監修のもと、2016年に本社敷地内に、建築素材の体験ボックスをつくりました。 体験ボックスの部屋は三つに分かれていて、中央の待合室の隣がビニルクロス、カラーフロアー、合板に代表される新建材でつくられた部屋。もう一つの部屋が、エコ建築考房仕様の国産の木や漆喰を使っています。 また、異なる建材が温度・湿度や、人の健康にどのような影響を与えるものか、室内環境を比較してデータをとっています。ぜひ実際に入ってみて、素材がもたらす空気感の違いを五感で味わってみてください。知っていましたか? 全国でいちばん空き巣被害が多い県は愛知県。さらに県内でもいちばん空き巣被害が多いのは一宮市ということを。エコ建築考房では住宅をつくる際、1階部分は全て防犯性の高い「CPマーク」のついたガラスを使用する防犯対策をおこなっています。空き巣というと窓ガラスを破り侵入されるイメージですが、実は空き巣被害の約40%以上が無施錠によるものです。ちょっとゴミ捨てに。ちょっと買い物に行くだけ……。そんな「ちょっと」の隙に侵入される被害が多いのです。施錠すれば被害の40%は防げたかもしれない。施錠によって、空き巣被害全国でいちばんという不名誉な称号もなくしていけるかもしれません。エコ建築考房では防犯の取り組みとして「まずは施錠」を浸透するべく、一宮警察とコラボレーションし防犯促進グッズを作成していくプロジェクトを進行中です。作成した防犯促進グッズが市民の方々の「あっ、鍵をかけよう」につながり、被害を1件でも減らせるよう貢献していきたいと考えています。自然素材と新建材の体験ボックスができました知っていますか? 空き巣被害No.1一宮市切り絵作家・辻恵子さんの世界健やかな室内環境を科学するエコ建・防犯促進への取り組みつじ けいこ/切り絵作家、イラストレーター。東京出身。文化学院文学科卒業。新聞紙など身のまわりにある紙を素材に、一筆書きのようにハサミで人物像を切り出し、素材にある元々の色を活かす独自の切り絵を発表。http://www.tsujikeiko.com/上:無垢の木でつくった防犯グッズの試作品。左:エコ建築考房社内で行った、一宮警察署生活安全課による勉強会。エコ建築考房のロゴマークができました愛知県一宮市刑法犯44,222 2,102侵入盗4,612 324住宅対象侵入盗2,363175空き巣1,756115忍込み49954居空き1086エコ建 TOPICS=ECO KENCHIKU KOBO NEWS=H29.8月末現在<暫定値>

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