エコ建築考房「健やかに暮らす」住まいの家
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い改修を考えていたそうだ。だが、エコ建築考房がリフォームを手掛けたお宅の内覧会で無垢材と漆喰の明るいLDKを見て、お母さんの心は本格的なリフォームに傾いた。実はN邸は居室(主屋)と水回りが離れていて、浴室やトイレへ行くには吹きさらしの通路や屋外に出る必要がある。昔ながらの土間台所は薄暗くて冬が寒い。息子と娘の独立後、お父さんが亡くなり一人暮らしをしているお母さんは、年々、不便を強く感じるようになっていたのだろう。 お母さんの心を動かしたことがもう一つ。前述のお宅の大工が故郷、下呂の職人だったのだ。同社は県外の優秀な職人とも仕事をしており、その一人だったわけだが、Nさんは「母がぜひエコさんにお願いしたい、と。ご縁を感じたんでしょうね。私も木の家は好きだし、母の望む通りにするのがいいと思いました」と当時を振り返る。夢のギャラリー、実現 リフォームにお母さんが望んだのは、行き来のラクな水回り、明るいDK、趣味で制作している木目込み人形を飾るギャラリーだ。同社リフォーム部門の江口勝憲さんは「一人で住むのに全面改修はもったいない」と居室部分を必要箇所の「以前のDKは暗かったので明るいところで食事がしたい」というお母さんの願いが実現。トップライトから自然光が入り夕方でも明るい。036

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