エコ建築考房「健やかに暮らす」住まいの家
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居心地よく家事もはかどり老後を豊かに過ごせる家N邸のリフォームには、「お母さんに快適に暮らしてほしい」という娘さんの思いが詰まっている。使い勝手はもちろんのこと、明るさや冬の暖かさも意識して、内装の隅々まで娘さんが細かく気配り。築約100年のお宅の一部が、お母さんにぴったりの住まいに生まれ変わった。 力強い梁、足触りがよいうづくりの床、造付けのキッチンや食器棚。それらの若々しい木色が壁や天井、障子などの白と相まって、ダイニング・キッチンに明るさと爽やかさをもたらしている。「母は森の豊かな岐阜県下呂市の出身。日頃から木はいいねえと話していたので、無垢の木に囲まれ自然を感じて暮らしてほしいと思い、木をふんだんに使ってもらいました」とNさんが話す。 100年を住み継いできたN邸は、老朽化をきっかけに、当初小さご縁も大切【施工事例】愛知県一宮市・N邸写真 ● 垂見孔士 文 ● 石川祐子035

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