エコ建築考房「健やかに暮らす」住まいの家
28/54

027 谷口邸の間取りは、設計を担当した同社の鈴木雅文さんと夫妻がともに考えた。「基本的に1階で過ごすように考え、子ども室はあえて小さく。さらに扉をつけずに3部屋を並べて、楽しい兄弟の時間を重ねられるようにしました」(鈴木さん)。ほかにも、「階段沿いに書棚が欲しい」、「階段下に清人さんの書斎をつくりたい」といった要望を反映。曲線を描く天井は「ほっこりと落ち着く空間に」という鈴木さんの提案から生まれた。現場監督を務めた同社の武藤邦広さんは「階段沿いの書棚の納まりや天井の曲線に熟練大工の技が詰まっています。完成した家を見ると苦労も吹き飛びます」と振り返る。 また、同社は「薪ストーブの店 暖々」を本社に併設し、木の家と相性がよい暖房として薪ストーブを提案している。谷口邸で薪ストーブを入れたのは、暖々の店長・堀江省吾さんの家を見学したことがきっかけ3兄弟のための       ミニマムな2階 思って楽しく家づくりをしていることが伝わってきて、ここだ! と直感が働きました」と夫妻。上/2階の廊下はすのこ状にして、上下階のつながりを強めた。 右/薪ストーブは、ダッチウエストのセネカFA405。左/2階の書斎スペース。将来は3兄弟の勉強場所になる予定。今は父子でプラモデルづくりに興じる。

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る