エコ建築考房「健やかに暮らす」住まいの家
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024DATA○所在地:愛知県稲沢市 ○家族構成:夫婦+子ども2人○敷地面積: 328.41㎡ ○延床面積:139.13㎡ (1階92.75㎡ 2階46.38㎡)○竣工:2015年6月(工期2014年10月~2015年6月)○設計・施工:㈱エコ建築考房 (設計担当:五香祐輔/現場監督:渡邊丈紀、  堀江省吾)○構造形式:木造在来工法○主な外部仕上げ: 屋根=ガルバリウム鋼板  外壁=軽量モルタル下地スタッコラースト塗り 軒天井=杉化粧野地板 ○主な内部仕上げ: 天井=珪藻土 壁=珪藻土  床=杉無垢板(厚38㎜)1F2Fキッチンは忙しくて近所付き合いができなかったが、「年を重ねるにつれ、地域で助け合うことの大切さを感じるようになりましたね」と奥さん。 そこで五香さんは、人が立ち寄りやすい玄関に広めの土間をつくった。冬は火で暖まってお喋りできるよう、薪ストーブもここに配置した。現在はテーブルが置いてあり、娘さんは「土間で火を見ながらお茶するの、好きですね」とにっこりする。 ところで、エコ建築考房は「薪ストーブの店暖々」をもち、薪ストーブの性能や扱い方に詳しい。N邸では現店長の堀江省吾さんが住まいの広さに合う機種を提案。おかげで、薪ストーブ1台で家中が暖かく、他の暖房機器は不要だという。灰などによる室内の汚れを心配したご主人は「土間だと掃除しやすいですね」と評価し、「石油ストーブを使っていた頃は、顔ばかり火照って手足が寒かったんですが、今は体全体が暖まります」と効果を説明する。 人を暖かくもてなす土間も、野菜を育てる庭も実現し、ご主人が好む坪庭が和室にあるN邸。夫婦は「今も満足だし、まだ先だけど、定年後の暮らしが楽しみ」と話してくれた。上/住宅街で広い庭を実現。周囲に開かれウェルカミングな雰囲気。野菜やハーブを育て始めたそうだ。 下/浴室の前にも坪庭。夜はライトアップも。つい長湯したくなる、ご主人のこだわりだ。 2階は子ども室。冬は薪ストーブだけでポカポカだそうだ。左/以前使っていた椅子の脚部を同社で足してもらって再利用。 右/家族と後列左から五香さん、堀江さん。リビング・ダイニングクローク子ども室吹き抜け寝室洗面脱衣和室玄関土間子ども室納戸

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