雑誌「チルチンびと」別冊45号掲載 静岡県 家和楽工房㈱植松一級建築士事務所
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って、吹き抜けで光と風をとりこむこ とをていねいに説明してくださったの で納得しました。実際に暮らしてみる と夏涼しくて冬暖かく、エアコンは1 年を通してあまり使いません」と話す。  さらに、南に面したリビングには広 いウッドデッキを設けた。6歳と4歳 になる息子さんはこのデッキが大好き で、よく近所の友だちとデッキで遊ん でいる。「デッキの端には、玄関に植 えたシンボルツリーのヤマボウシが見 えて、自然が感じられる。家族みんな のお気に入りの場所です」(奥さん)。  そして、玄関のベネチアングラス、 キッチンの美濃焼タイル、なぐり仕上 げの大黒柱など、各所に「家和楽デザ イン」と呼ばれる植松社長ならではの 色や素材のコーディネートが光る。植 松社長は「お子さんが本物にふれるこ とで、感性が磨かれていくと思うんで す。創造性が育まれるような、そんな 家づくりをめざしています」と話す。 「住めば住むほど良くなる感じで、家 族全員この家が大好きです」と笑顔の Sさん夫妻。「半年に1回、子どもた ちも一緒に床のワックスがけをするの が恒例行事。自然素材で建てた家が、 味わいを増していくのも楽しみです」。 上/2階の主寝室。箱根から伊豆半島の山並みが見渡せる。 下左/主寝室より、吹き抜けを介して子ども室を見る。  下右/2階の子ども室。吹き抜けに面した開口部のおかげで風通しがいい。 落ち着いた雰囲気を味わえる和室。北側の暗さを解消 するため、天窓を設けた。

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