雑誌「チルチンびと」別冊45号掲載 静岡県 家和楽工房㈱植松一級建築士事務所
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左/吹き抜けのダイニ ングに対し、落ち着いた 雰囲気のリビング。 右/ なぐり仕上げの大黒柱。 キッチンの1間幅のクリの食器棚は、静岡県の家具工房・和久屋にオーダーしたもの。 会に行ったSさん夫妻は、「自分たち が望んでいたのは、まさにこんな家だ」 と感じたという。「木の香りや質感が 印象的で、木の存在感がある。それま でのモデルハウスで気になった接着剤 のにおいもなく、室内の空気がとにか く違いました」(ご主人)。「タイルが いろいろなところに使ってあったり、 デザイン的に楽しい要素がたっぷりあ るのもよかった」(奥さん)。  さっそく家和楽工房の設計者である 植松章社長に設計を依頼したところ 「もっといろいろな家を見て、希望が はっきりしてからにしましょう」と言 われてしまう。植松社長は「家は永く 住むもの。だからこそ、ご家族でどん な家にしたいか、じっくり考えるプロ セスが必要なんです」と話す。Sさん 夫妻はその後も家和楽工房の完成見学 会に参加し、「ますます家和楽工房に お願いしたくなった」と、いよいよ家 づくりがスタートした。 光と風がいきわたる  気持ちのいい住まい  植松さんが提案したのは、縦長の敷 地に光と風をたっぷりとりこむため、 ダイニング上部に吹き抜けを設けたプ ラン。「吹き抜けは、キッチンだけで なく、2階の子ども室に光と風を導く 効果もあります」(植松さん)。ご主人 は、吹き抜けのある実家が寒かった経 験から、当初はこのプランに懸念があ ったという。「植松さんが模型をつく 吹き抜けの天窓には遮光のロールスクリーンを設置。

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