雑誌「チルチンびと」別冊51号掲載 岐阜県 ㈲亀津建築
5/6

70生かしたプランだった。実家に面した西側に広い土間を設け、その土間に薪ストーブを設置し、その土間とLDKがひとつながりとなる。プランを見た夫妻は、「コンパクトだけれど、使い勝手がよさそうで、この家に暮らしたいと思いました」と話す。実は亀津建築を含む2社にプランの提出を依頼していたが、亀津社長の提案したこのプランが気に入り、同社との家づくりを決意したという。住み心地のよさを        日々感じる住まい 土間には薪ストーブを囲むように造り付けのベンチが設けられており、内と外をつなぎ、訪れる人を迎え入れる役割も果たす。ふだんは玄関ではなく土間から出入りすることが多いというSさん。「実家との行き来もしやすいですし、薪の運び入れもラク。木片が落ちても掃除しやすいのもいいですね」と、土間が大のお気に入りの場所になった。当初は薪ストーブにそれほど関心がなかったという奥さんも「火を焚いていると、家のどこにいても暖かいんです」と、今ではすっかり薪ストーブのファンだ。 土間とつながるリビング・ダイニングは、奥さんが惚れ込んだ無節の杉板張りの天井と漆喰壁にやさしく包まれるような空間だ。構造材は、柱が東濃ひのき、梁は同じく県右上/家族揃ってティータイム。ダイニングテーブルと椅子は、前の家から使っていたもの。 右2点/窓の上には、Sさん一家の思い出が飾られている。おやつは奥さんお手製のビスコッティ。 上2点/元気いっぱいに柱をのぼる。 /リビングにしつらえた娘さんのコーナー。

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る