雑誌「チルチンびと」別冊45号掲載 岐阜県 ㈲亀津建築
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117地を手に入れるずっと前から工務店を決めていたという。「ハウスメーカーのモデルハウスも工務店の木の家もいろいろ見ましたが、同じ値段でここまで違うのかと正直驚きました。私には木の家が断然好みでした」と奥さん。その後、『チルチンびと』で亀津建築の存在を知ってからは、家を建てるならここしかないと直感したそうだ。「無駄な豪華さがなく、壁は当たり前のように竹小舞に土壁、押入の中まですべて国産の無垢材という点にも惹かれました」と奥さん。「凝りすぎない端正なデザインが気に入りました」と、同社の完成見学会に同行したご主人も述懐する。  それから約2年後のこと、長男の幼稚園入園を機に現在の土地を手に入れた夫妻は、すぐさま、迷うことなく亀津建築に連絡したという。土壁に断熱材を組み合わせる 家づくりに際し、夫妻から出された主な要望は、昔ながらの雰囲気が楽しめる、勾配天井のある家(奥さん)、書斎とガレージがある家(ご主人)。要望をわかりやすく伝えるため、奥さんは雑誌の切り抜きやイラストを1冊のスケッチブックにまとめた。 さまざまな要望が吟味されながら設計プランが練り上げられ、7カ月の工期を経てH邸は完成した。工期が通常「この家に暮らすようになって、可憐な草花や和食器などに興味を持つようになりました」(奥さん)。右上/地窓を設けた4畳半の和室は洗濯物を畳んだり、昼寝をしたり、何かと重宝する。 左上/キッチンサイドから見たリビング・ダイニング。 下/2階書斎より1階を見下ろす。ワンルーム感覚の大空間が広がる。

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