雑誌「チルチンびと」別冊30号掲載 山梨県 ㈲髙橋建築舎
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6ページ ティンバーフレーム工法で大空間を実現 社が手がけるティンバーフレーム工法は、12~13世紀、ヨーロッパで生まれ、開拓時代のアメリカで育った工法です。新大陸アメリカには豊富な森林資源があり、大木を使って単純でダイナミックな構造をつくり出すことができました。当社が、このティンバーフレーム工法に取り組みはじめたのは約10年前からです。日本の在来工法と同様、金属を使わずホゾやブレース(斜架材)、ペグ(込栓)で木を組み上げていく軸組工法ですが、用いる木の体積は在来工法の3倍近く、力強い構造は、間に柱を必要としない大空間を可能にしました。同時に、木のボリュームが大きいことで、保温力、調湿力にもすぐれています。同工法では、柱と梁の接合を補強する「ブレース」に特徴があります。軸組みの強度をアップするだけでなく、美しい曲線が連続して続き、空間美を生み出す要となっています。 太い無垢の木を加工し、金属を使わず組み上げていくには高度なテクニックが必要ですが、当社社長の髙橋敦が大工として日本の伝統的な工法で仕事を続けてきたことにより、導入は難しいことではありませんでした。現在は、墨付け、手刻みのできる技術をもつ腕の良い専属大工たちとともに、ティンバーフレーム工法の家に取り組んでいます。 当社は、夫婦二人三脚で家づくりに臨むミニマムな会社です。営業や事務などに無駄な費用を使うことがありませんので、家づくりの予算はすべて、実質的な経費として使えるのです。当社事務所がティンバーフレーム工法のモデルハウスともなっていますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

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