雑誌「チルチンびと」98号掲載 新潟県 ノモトホームズ㈱野本建設
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とっては、室内の香りも重要なポイントだった。 この家の設計にあたったのは、建築家の伊藤誠康さん。長年ノモトホームズの設計顧問として同社をサポートしている。良質な国産材を厳選して使用し、たしかな技術力で家づくりを行うノモトホームズは、建築家との協働で、デザイン力の高さにも定評のある工務店だ。 伊藤さんは、夫妻のあらゆる要望をヒアリングし、現場の職人たちと技術的な相談をしながらプランを進めた。たとえばリビングのアール天井。奥に向かって美しい曲面を描く天井は、ご主人が望んだ適度な「こもり感」を生み、空間に奥行きと表情を添えている。 併設の美容室にも、細かな配慮が行き届く。1日中店に立つ奥さんが、無駄な動きを少しでも省けるよう、業務を意識した動線が確保された。「前のお店に比べて、移動が明らかに少なくなりました。毎日の疲れ方が全然違います」。奥さんは嬉しそうに教えてくれた。風が通り抜ける家で冬も夏も過ごしやすく ところで渡邉邸では、今夏の記録的猛暑にもかかわらず、2階の建主の思いを叶える家づくりの心強い味方 夫妻が家づくりのパートナーに選んだのは、新潟市に拠点を置くノモトホームズ。モデルハウスを訪れた際に感じた、木と漆喰の心地よさが強く印象に残ったという。「見学会のお宅に入ったとき、空気がとてもクリーンに感じたんです。それに好きなにおいしかしなくて。木の家ってやっぱりいいなとそのとき思いました」。美容室で日々お客さまを迎える奥さんにンを。 8寝室。 9ところどころに使われる和紙が空間のアクセントに。左上から時計回りに /玄関脇の障子は楮皮(ちょひ)入り。 /玄関の収納扉は柿渋塗り。 /ダイニングと寝室の収納扉は、ネパールの手すき和紙、ロクタ紙。1・2ダイニング。障子を開けると中庭を見渡せる。ウッドデッキを介して、内と外がつながるのびやかな空間。 32階吹き抜けから1階を見る。 42階吹き抜け前にはカウンターを設けた。 5葦簀張りの天井と聚楽壁の和室。 6檜壁の浴室。7ニッチにはさりげなくグリー新潟県13357689

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