雑誌「チルチンびと」96号掲載 新潟県 ノモトホームズ ㈱野本建設
4/6

トーブの置き場所を土間に決めたのもそういうことからだった。 竣工は今年1月だが、杉田さん一家は3月に越してきたばかり。感想を聞くと「最高!」「快適!」「家にずっといたい」と夫妻は口をそろえる。淳子さんは、ここに住むようになって家のまわりの掃き掃除や庭掃除が、実は楽しい時間だということを発見したという。「こういう時間も大事なんだなと感じられるようになりました」と表情も清々しい。造園家がつくった外庭とバスコートを除く内庭は、夫妻で手を加えはじめている。それには、友則さんのお母さんの存在も大きい。庭づくりが好きで草や花に詳しいからだ。「同じ市内に住む母に教わりながら、一緒につくれたらと思う」と友則さんは楽しげだ。 杉田さん一家は、家が建つまでの過程をも存分に楽しんだという。柱となる木の伐り出しはその一例だ。ノモトホームズが使う木材は主に地元の山北杉。実際に山に連れて行ってもらい、自分たちの家に使う木がどこの木で、どういう環境で育ち、どういう人が伐っているのかなど、いろいろ見聞してきた。だから、その柱を見るたびに、子どもと一緒にくさびを打ったことなどを思い出すという。上/夫妻で昼食の支度。キッチンには主に友則さんが立つため、高さは友則さんの身長に合わせたという。 右下/キッチン奥の収納。家電、食器類などがすっきり収められている。 中央/洗面台のタイルは、夫妻ともにテレビで見て気に入った、平田タイルのJaponica。 左下/配管を見せたモダンなつくりの洗面台。復活する「梁」35

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る