雑誌「チルチンびと」70号掲載 新潟県 ノモトホームズ ㈱野本建設
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57キッチンからリビング方向を見る。部屋にテレビは置かず、家族の時間を大切にしている。右から/娘さんと料理。 /薪ストーブで炊いたご飯に、炙ったシイタケ。 /テーブルでは会話が絶えない。 /炒め物も慣れた様子で。らせ、障子を通してやわらかく広がる明かり。それらは揺らめく薪ストーブの炎と相まって、家族団らんの時をやさしく包み込んでくれる。家は子どもを育てる 小笠原さん夫妻が家づくりを決めたのは4歳の娘さんと1歳の息子さんのためだと言う。「私の母は、『家は子どもを育てる』とよく言っていました」とご主人。賃貸マンションでは、親も子も借り物であるという意識が抜けない。家を大切にし、庭に木を植えたり、炊事や薪割りなど家の手伝いをすることが子どもの成長に重要だと考えた。一方、奥さんは、お子さんを産んだ頃からオーガニックや自然素材に対する興味が強くなった。家づくりについても、県内の多くの展示場を見て回ったが、「ずっといたいと思える気持ちのいいモデルハウスは、ノモトホームズだけでした」と話す。 新潟市東区にある同社のモデルハウスは、越後杉をはじめとする地元の自然素材を中心につくられた住まいだ。新潟の風土に合った、伝統的なつくりを継承しつつ、建築家・泉

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