雑誌「チルチンびと」108号掲載 新潟県 注文住宅 ノモトホームズ ㈱野本建設
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ゆるやかにつながる 一体感のある空間 地域との融和性を重視していた夫妻は、景観と調和するデザイン、隣接する住宅との距離感、視線が気にならない窓の配置など、プライバシーに配慮しつつ圧迫感を与えない設計を要望。また、二世帯住宅の間取りについては、完全分離型ではなく、共有部分を介してゆるやかなつながりのあるプランを希望した。そうした要望を受け、伊藤さんは2階に夫妻の居住スペース、1階南東側に両親の居住スペースを設けることを提案。「共有部分となる1階LDKは二世帯の交流の場所となるので、できるだけ広い空間となるように考えました。中央の吹き抜けの階段スペースによって、仕切りつつも、開放的でつながりのある空間となっています」(伊藤さん)。 長野邸の特徴の一つが、広々とした庭とリビングにつながる土間。「私も妻も両親も植物を育てることが好きなので、里山の風景のような自然な庭を要望しました。また、リビングの中の土間は段差をできるだけ小さくして、庭へとつながるようにしていただきました。家全体に一体感が生まれ、満足しています」と語る。

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