雑誌「チルチンびと」神奈川版②掲載 神奈川県 ㈱ワイズ
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右/リビングはすっきり。正面の開口部の先に中庭が延びる。 左上/外観。少し赤みを帯びた外壁が温かな印象。 左下/縁側で子どもたちが何やら相談中。 藤沢市の閑静な住宅地に建つSさん一家の新居。玄関が道路から少し奥にあり、生け垣沿いの小道を通って入るのも楽しい。以前の住まいも近く、同じ区域で土地を探すかたわら、インターネットや雑誌で地元の工務店に関する情報を集めていた。その過程でワイズに出会ったと、ご主人が振り返る。「この会社に決めたのは、木摺漆喰で壁をつくる、結露を生じさせる金物を極力使わない、といった伝統的な家づくりをされているのに惹かれて。それと、いろんな活動を通して地域に貢献する姿勢に共感したこともあります」。 昨年5月、同社の力添えで見つけた土地は南北に長い旗竿地、しかも家が建てられる有効敷地は24坪弱。不利な条件とみられがちだが、設計の観点からはむしろ願ってもない立地だったと山本康彦社長が言い切る。その言葉にご主人の迷いも払拭されたそうだ。 打ち合わせで伝えたのは、町家のような雰囲気にということが第一。また、1階に縁側、2階に部屋と一体のバルコニーをリクエストした。それ以外には具体的な話をほとんどしなかったにもかかわらず、上がってきた図面には夫妻あえて旗竿敷地を求め、家を建てることにした67

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