雑誌「チルチンびと」別冊35号掲載 神奈川県 ㈱加賀妻工務店
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2ページ この空気感に惹かれた 外観はこぢんまりして見える古賀邸だが、リビング・ダイニングに足を踏み入れた途端の明るさ、広がりには意表をつかれる。「窓をたくさんつけてもらったからでしょう。それに、開閉部はほとんど引戸にしたんですが、ふだんはどこも開け放してありますし」とご主人。  新築を決めたときから、古賀さん夫婦の家づくりのキーワードは「OMソーラー」と「無垢の木」だったそうだ。奥さまは「冬のことを考えると、部屋の一部だけが極端に暖かくなるような暖房は効率が悪くて、もったいない気がして。OMソーラーだと家全体の空気が自然に暖まるので、体にも楽じゃないかと」とOMソーラーに注目した理由を話す。 「冬って家を密閉しがちですが、OMソーラーの間取りは開放的で、室内の空気感もいいですし」とも。事実、冬が過ごしやすいばかりでなく、2010年の猛暑の間も冷房を使わなかったそうだ。  話を元にもどそう。夫婦はこの二大キーワードで工務店を絞り込み、最終的に茅ヶ崎市の加賀妻工務店に依頼した。同社は、葉山、逗子、鎌倉など湘南エリアを中心に、主に神奈川県で腕をふるっている工務店だ。先代社長が大工の出身で、熟練した職人技術を誇る。湘南のイメージに似合う、シンプルで洗練された家づくりも特徴とする。  古賀さんのご主人は同社の木の配し方

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