雑誌「チルチンびと」67号掲載 神奈川県 ㈱加賀妻工務店
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P5 が古く、耐震面でも問題があった。そのため、もとの雰囲気を残しつつ、新築することになった。ただし、できる限り既存の部材を活用するために、解体は大工の手壊しでていねいに行った。 設計を担当した高橋一総さんは、「平屋の佇まいがとてもよかったんです。新しい建物として、雰囲気を残しつつも、よりよいものにしていきたいと思いました」と当時を振り返る。プランが決まるまでの1年間、高橋さんは東京に住むスターさん一家を何度も訪ね、話し合ったという。 こうして、もとの家の雰囲気を残しながらも、開放的で明るい新たな住まいが完成。一家の暮らしは、東京での忙しい日々から、自然を楽しむ毎日へと大きく変わった。グレゴリーさんは「この家に住んで、家づくりはライフスタイルを変えることだとわかりました」と笑う。 海辺の暮らしを丸ごと楽しむ家。 そこには、この土地ならではの暮らしをデザインする―そんな地域工務店の存在があった。 デザインする地域工務店 128

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