雑誌「チルチンびと」103号掲載 東京都 ㈱和工務店
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156道具を2階の奥の部屋に収納していたため、玄関まで出すのに一苦労だったが、新居では駐車場に面した折りたたみ窓によって開口部を全開し、スムーズに出し入れできる。「帰って来てからが楽ですね」(ご主人)。 これまで家の結露に悩まされていたというKさん。室内の温度差がないことにも驚き、「家が快適」と話す。K邸は外断熱二重通気工法で家をまるごと断熱材で覆い、外気を寄せ付けないつくりにしている。冬の室温が安定するだけでなく夏の時期、冷房を使用する日も数えるほどで済み、リビングには風が通る。 香川さんは夫妻から前の家で気に入っていることや不便だったことをヒアリングし、二人のお気に入りだった縁側のそばにある気持ちのいいソファの空間を新居にも盛り込んだ。それは、アイアンの手すりが施された階段を登った先に広がるソファ空間。窓のそばに共有スペースをつくり、その日溜まりのソファにゆったりとした時間が流れて132設計者のイチオシでつくったスペースが的中1 南側にある共有スペースから周辺を一望できる。天井には内部通気層があり、暖気が落ちる仕組みも。 2各部屋が共有スペースで結ばれている。 3 オリジナルの洗面台が目を引く。 4「個室は北側でも暗くない」と奥さん。天井に隙間があったり、採光にも工夫がある。 5 〜7駐車場とつながる趣味部屋。土間に置かれたマウンテンバイクは奥さんの趣味だったのがご主人にも伝わった。 8・9庭から玄関前をつなぐデッキ。 10 左からKさん一家と和工務店の若月いづみさん。4

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