雑誌「チルチンびと」79号掲載 ㈱大丸建設
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P204 上/庭側から見たLDK。左 側には土間が通る。 中/奥 さんがつくった漬け物や味噌 が彩る食卓。 下左/ 梅干し、 かりん漬け、枇杷焼酎など、 手づくりの保存食がずらりと 並ぶ。 下右/親子で立てる 広いキッチン。 上/土間と階段。階段の構造や納まりには苦労したという。 下/土間 に設置した黒板にお絵描きするのが大好きな長女。  決め手となったのは、建設中だった同社の棟梁・山田弘明さんの家を見学に行った時のこと。「しっかりした木を組み上げたダイナミックな空間を見て気に入りました」とご主人はその場で同社に決めたという。  夫妻の要望は、部屋を区切らず一つの大きな空間にしてほしいということ。ご主人は趣味の工作や、バイク整備のための土間を希望した。「一つ屋根の下、家族の雰囲気を感 じ合えるよう意識しました」と話すのは、設計を担当した同社の田上純子さん。広々としたリビング・ダイニングの中央に配置した階段を、吹き抜けのようにロフトまで通すこと で、上下階のつながりも実現。「土間は子どもたちの遊び場にもなっているし、階段も楽しそうに上り下りしていますよ」と話すご主人。  できあがった家は、大らかな環境と要望が見事にはまり、文句のつけどころがないと口を揃える夫妻。「床材がやっぱり違います。冬でも温かみがあるし、子どもたちも気持ちよ さそう。キッチンも広くて使いやすいので、頻繁にお菓子やパンづくりをするようになりました」と話す奥さん。ご主人は、「畑仕事や干し柿づくりをしています。時間をつくってでも自分でやりたくなるんですよ」と笑う。暮らしの中の楽しみが尽きない住まいとなった。

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