雑誌「チルチンびと」57号掲載 東京都 ㈱大丸建設
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東京都・㈱大丸建設
梁の見える
“古民家”が
二人の夢でした
昔ながらの和の住まいに惹かれる若い夫妻は
地域に根ざし、木を使いこなす工務店に白羽の矢を立てた。
熟練の大工が腕をふるって、古民家のような家が完成。
ここでは、時間がゆるやかに流れる。
結婚以来、小渡さん夫妻は奥さまの実家から近い集合住宅に住んでいた。新居をつくることになって、ご主人がイメージしたのは和風旅館。平屋で育った奥さまにも異存はなく、工務店探しに取りかかる。
「インターネットで最初に見つけたのが、大丸建設さんだったんです。工事中のお宅を見学したら、木が多く使われていて、すごいなと。それが決め手でした」
実は、ご主人は沖縄の出身。東京で就職してから、各地の温泉めぐりに目覚め、古民家のような趣ある旅館の良さを体感、住まいもそんなふうにと思いが膨らんだ│こう述懐する。
二人が家に望んだのは、キッチンとダイニング、畳敷きのリビングがつながり、一体空間として使えること。また、玄関からLDKが丸見えになるのは抵抗があるので、廊下を通って入るようにとも考えた。2階は広々とした洋室と寝室からなる。前者はフリースペースだが、将来、子供室になる可能性も。外観では、瓦葺きの切妻屋根と軒下の化粧垂木にこだわった。これは譲れなかった、とご主人。設計を担当した同社の田上純子さんによると、打ち合わせを重ね、何度か図面をやりとりした結果、奥さまの実家に近いかたちに落
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