雑誌「チルチンびと」107号掲載 東京都 ㈱大丸建設

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123　元々あった家を建て直したというこの家。きっかけは奥さんが15年近く取り組んでいる有機農業のためだったという。「私も主人の実家も昔から農業をしていたのでいつもおいしい野菜を食べていました。それ以外の野菜は食べられないと自分でも始めたのですが、畑の面積も増え、野菜の仕分けなどをするのに以前の家だと動線が複雑でかなりのストレスだったんです。贅沢かと思われるかもしれませんが、私にとって畑はそれぐらい大事なことで」。　建築を見ることも好きという奥さんは、工業デザイナー・秋岡芳夫さん主宰の生活用具を自分でつくる「どま塾」に通っていたという。そこで読んだ木の家の本の影響もあり自然素材の家に住みたいという思いがあった。「まさか本当に建てるとは思っていなかったのですが、やっぱり小さい頃住んでいた土間がある木の家が大好きだったことも忘れられなくて」と話す。　そこで建築家の友人から「ことこと設計室」を主宰する小林敏也さんを紹介してもらった。住宅設計がいちばん好きだと語る小林さんは、過去に「チルチ21 ナチュラルな杉板張りで存在感のある外観。 2 玄関から見たダイニングと、奥は一段床が下がっているリビング。