雑誌「チルチンびと」93号掲載 庭が語る生きる知恵-四季をたずねて-
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この時期は庭全体が瑞々しい緑に覆われ、かき分けて進まなければならないほど。アジサイやツルハナナス、ルリマツリなどが通りに向かって花を咲かせる。夏に白色や青色の花が咲くものを植えたのは、涼しさを演出するため。菜園スペースは畑のような景観にならないよう庭の数カ所に分散。日々その恵みをいただく。気温が下がってくると花の色も濃くなり、深みを増す。ススキをはじめ、深紅や紫色の花が秋風にさわさわと揺れる。2種類ある柿は、そのままいただくのはもちろん、皮を乾燥させて漬物に使ったり、葉はお茶にしたりしても美味しい。実は庭を訪れる鳥たちも大好物だ。緑は少しずつ落ち着いた色合いに。上利さんの庭は冬になって木々が落葉しても、寂しい印象にならない。花が少なくなってしまうところを助けてくれるのが、園芸種の存在。ストックやシクラメンなどが花壇にあると、ずいぶん華やかな雰囲気に。菜園では甘さを蓄えた葉物野菜が生き生きと。毎日の食卓の強い味方。コブシや梅も蕾が大きく膨らむ。D 南側の樹木D 南側の樹木C 菜園C 菜園B アプローチ沿いの草花B アプローチ沿いの草花BA オープン花壇A オープン花壇周辺A オープン花壇コスモスガーデンシクラメン葉を落とした柿の木柿セイヨウニンジンボクセンニチコウススキケイトウキキョウシュウメイギク秋の庭を見下ろすレモンホワイトセージ青ジソサラダガーデン園芸唐辛子ニラの種ルッコラサザンカオリーブカンナ銅葉ダリア夏ミカン、ストック、マンリョウの実アジサイルリマツリペンタス紫式部柿(渋柿)ツルハナナスナデシコザクロ紅梅コブシ白梅ヤブラン、ショウガ、コンテリクラマゴケクチナシユズマリーゴールドニチニチソウ唐辛子ヤツデオレガノレイズベッド

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