雑誌「チルチンびと」別冊52号掲載 千葉県 ㈱グッドリビング どんぐりの家
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75念願の平屋と薪ストーブ 緑が多く残り、盛夏の蝉の声が響く千葉県野田市の住宅街。杉板張りの外壁と広いウッドデッキが印象的な平屋建てが、今年6月に完成した南さんの家だ。 中に入ると、屋根や梁を現しにした開放的な空間に迎えられる。床・柱・天井には国産の杉を用いており、爽やかな香りに満ちる。リビング・ダイニングには堂々とした風貌の薪ストーブが据えられ、まるで守り神のような存在感を放つ。 この家に暮らすのは、清一さん・啓子さん夫妻と啓子さんの80代のご両親である隆さんとウメさん。お子さんが独立した後、築40年ほどの2階建てに住んでいたが、安心して過ごせる平屋に建て替えることを決めた。 夫妻は『チルチンびと』の愛読者であり、「家を建てるなら無垢の木の家がいい」「自然の光や風を取り入れて快適に過ごしたい」という思いがあったという。また、薪ストーブを入れることは、清一さんのかねてからの夢だった。「子どもの頃に祖父母の家で見たかまどや五右

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