雑誌「チルチンびと」薪ストーブ年鑑 2017 ㈱グッドリビング どんぐりの家
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129薪ストーブに一目惚れ 千葉県野田市の緑豊かな住宅街に建つ首藤邸。家の周りに積み上げられた薪と屋根から伸びる煙突が、周囲の自然に映える。玄関を開けると、広々とした土間リビングと、そこに置かれた薪ストーブの暖かな炎に迎えられた。土間の奥は上がり框でダイニング・キッチンにつながり、吹き抜けが1階、2階、ロフトを一つの空間につなげている。 憲久さん・明子さん夫妻が家づくりにあたって理想としたのは、月日を重ねるほどに愛しさが増す家だった。「意外かもしれませんが、着想の源は20年愛用している革のブーツ。風格が出て新品よりもはるかに格好いいんです。そんな、人生の相棒となるような家をつくりたかったのです」と憲久さんは語る。 家づくりのパートナーに地元の工務店・どんぐりの家を選んだのは、同社のモデルルームを訪れたことがきっかけだった。「モデルルームで初めて自然素材に触れたのですが、無垢材の床や漆喰の壁が、時を経て古く廃れるのではなく、味わいを増していくところに強く惹かれました。構造計算を専門とする建築士がプランを立ててくれるため、丈夫で長持ちする家を実現できる点土間リビングとダイニングがゆるくつながる1階。土間と薪ストーブ背後の石には、きめ細かい肌が特徴の十和田石を用いた。

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