雑誌「チルチンびと」99号掲載 千葉県 ㈱千葉工務店
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12階オープンスペースの梁組には家族で伐採した栗駒杉が。 2ペレットストーブはさいかい産業のRS-4。輻射式で熱効率がよく、家全体が一気に暖まる。 3・4吹き抜けのあるリビング。床は八溝杉のうづくり。窓にはすべて障子が入り、すべて引き込み可能。 5リビングから玄関方向を見る。階段下の収納からリビングへの抜け穴は、隆太くんが通り抜けられるようにと、千葉社長の遊び心。柱、梁、床、壁……。すべてが安心できる素材であるという贅沢77 ひんやりとした風が頬にふれる昼下がり、訪れた佐々木邸は真新しい香りに包まれていた。それもそのはず、新居はまさに完成したばかりで、これから始まる一家の暮らしを待ちわびているようだ。「家づくりをどこに依頼するかは、重要ですよね。うちの場合は千葉さんに決めた時点で、半分建ったようなものでした」と笑う奥さんの智里さん。ご主人の為治さんも強くうなずく。長男の隆太くんは新しい住まいに興奮冷めやらぬ様子で、家じゅうを力いっぱいに駆け回っている。 千葉工務店との出会いは、遡ること20年ほど前。元々化学物質に敏感な智里さんは、ハウスメーカーの建てる家には暮らせないと考えていた。自然素材や家づくりについて調べるうちに、『チルチンびと』を通じて千葉工務店を知る。家の雰囲気が気に入ったのはもちろん、「合板ゼロ・外材ゼロ」を宣言し、しっかりとした知識と信念を持って素材を一つひとつ選んでいることも魅力だったという。モデルハウスや見学会に何度も足を運び、自宅を建てるときは千葉さんに、との思いを強くした。 家を建てるまでの間に関係ができあがり、お互い気兼ねなく意見345

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