雑誌「チルチンびと」87号掲載 人を生かし、風土を生かす家づくり 千葉県 ㈱グッドリビング どんぐりの家
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182現場は2年前に一度植樹した場所で、木が根づかなかった場所などに再度苗木を植える。今日植えた苗が、数十年後に材木になる〜100年生の頃ですから、今回は間伐を見学していただきます」という説明の後で、迫力満点の伐採の様子を見学。その後の質問コーナーでは、参加者から積極的に質問が出され、杉と檜の見分け方や、大型の重機や車両が入れないため手作業に頼らざるを得ない千葉の山の特徴などの説明がされた。 次に向かったのが、君津市にある㈱ひらいのプレカット工場。3年前に新設されたという工場では、グッドリビングで使う県産材の加工も行われている。川村社長は「我が社で使う千葉の木をはじめ、秩父の木などもひらいさんで加工してもらっているんです」と説明する。参加者は、広い工場内を移動しながら、マシンが整然と稼働するところを見学。初めて見る工場の様子を興味深く見守っていた。 その後、一行は植樹現場へ。用意された苗約40本を、森林組合の礒部事業課長のレクチャーを受けてから植えていく。参加者とともに苗を植えた川村社長は「自然素材に取り組み始めた頃は、千葉県産の木で家づくりができるとは思地域で協力することで、県産材の用途を拡大㈱ひらい プレカット工場一行を案内してくれた㈱ひらいのプレカット部副部長である河合正道さんは「弊社はもともと林業からスタートした会社ということもあり、地域の木材を地域で使うことに貢献できればという思いがあります」と話す。千葉県の木を製材するのは、やはり千葉県内の製材所。徹底した地産地消の取り組みに、一行は感心することしきり。植樹から製材まで家の材になる工程を知る

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