雑誌「チルチンびと」87号掲載 人を生かし、風土を生かす家づくり 千葉県 ㈱グッドリビング どんぐりの家
2/4

181現場では森林組合の二人が慎重に2本の檜を伐採。幹へのチェーンソーの当て方などの解説も行われた。伐採現場は、森林組合が管理を行っている60町歩ほどの山。山道を10分ほど歩いて伐採現場へと向かう。森林組合の礒部良己さん(右)は、「グッドリビングさんのツアーを通じて、千葉県産材の存在を多くの消費者に知っていただければ」と話す。 グッドリビング主催のツアーが開催されたのは、2015年12月初旬。今回のツアーは、千葉県産材の伐採現場の見学とプレカット工場見学、そして苗木の植樹とい森林組合の案内で君津の伐採現場を見学う盛りだくさんな内容。参加者はこれから同社で家づくりを行う施主やOB客など20名ほどで、小さな子どもを伴った家族の姿も見られる。バスで目的地に向かう道中、同社の川村一雄社長は「秩父へのツアーはこれまでに5回実施していますが、千葉でのツアーは2回目。このツアーで、山の少ない千葉県でも、地産地消の家づくりができることを知っていただければ」と笑顔で話す。 まず到着したのは、千葉県君津市の小高い山。伐採現場を案内してくれるのは、千葉県森林組合事業課長の礒部良己さんだ。「この山は杉よりも檜が多く、いずれも55〜60年生。最終的な伐採は80

元のページ 

page 2

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です