れている。 また、家を実際に建てるにあたって、番井さんご夫婦も自分たちの手で家をつくりたいという想いから、大工さんの指導のもと、積極的に施工に参加した。漆喰壁を塗ったり、天井板に柿渋塗装を施したり。それらが良い思い出となり、より思い入れのある家に仕上がったと満足されていた。実際に住み始めてからも、ご夫婦で庭の家庭菜園やDIYを楽しまれているようだ。子供部屋にはリンゴ箱を積んで作った棚があったり、剪定した椿の枝や竹竿で作った物掛けなど、とても魅力的なものが溢れ、より一層素敵な空間となっている。 今年のコロナの影響でご主人は在宅ワークの機会が増えた。そんな中でも、明るいリビングや庭の緑を眺めることでストレスなく過ごせたという。大変な世の中であっても、自らが手がけた空間は居心地がよく、癒しの役割を十分に担っているようだ。 子供の成長とともに、庭の木々も生い茂って行く。四季折々移り変わる景色に、時間の流れを感じて生活していく。一緒に作ったもの、味わったもの、見たもの、奏でたもの。様々な思い出を共有できる場所として自分たちで作りあげた住まい。いつか子供が巣立つとき、振り返った記憶が鮮やかなものであるように。そんな願いが感じられる空間となった。竣工 2016年3月設計 ますいいリビングカンパニー施工 ますいいリビングカンパニー構造 木造在来2階屋根 ガルバリウム鋼板（銀黒）外壁 モルタル左官仕上げ開口部 木製建具・アルミサッシ壁・天井 タナクリーム床 カラマツフローリング子供部屋寝室ロフトリビングお庭１階平面図２階平面図キッチン
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